金貸しとのトラブルで被害届を出せる?
金貸しといっても、大手の消費者金融業者は今ではメガバンクの傘下に入っている会社が多く、あまり大きなトラブルが発生することはありません。違法な取り立てに対しては警察が厳しくチェックしていますし、違法な高金利や厳しい取り立てにあうことはまずないと言っていいでしょう。ただ、なかには正規の業者を装った悪質な金貸しもまだまだ存在しています。お金を貸すといって近づき、法外な金利で貸付する業者です。低金利で誰でも借入できるようなことを謳ったダイレクトメールなどを送りつけるという手口は今でも行われています。
どういう業者が危ないのか
トラブルを起こすような悪質な金貸しには、一定の共通項があります。違法に営業している業者ですから、法律を守る気がありません。たとえば法外な利息の要求で、貸金業法では10万円以上100万円未満であれば年利18.0%が上限ですが、これを超えて請求される金利は違法です。また、返済が滞ってしまうと法律は関係なしに返済を迫ってきます。支払わないと職場や家族、家族の職場、子供の学校、近所の人たちにばらすと脅してきます。こういった取り立ては正規の業者であれば実行されません。違法な取り立てだからです。この他にもたとえば年金証書や銀行の通帳、キャシュカードなどを担保として取ろうとします。これも法律では禁止されています。正規の契約書を作成しなかったり、返済が終わったのに借用書を返却してくれなかったりします。
すぐ警察へ
金貸しとのトラブルがあったら、110番で構いませんから最寄りの警察へ連絡しましょう。事情を説明すれば警察が必ず動いてくれますから、朝晩を構わない訪問による請求はなくなります。日本貸金業協会の相談・紛争解決セタンーや自治体の消費者生活センターも力になってくれます。また、最も強力な法的手段を持っているのは弁護士ですので、早めに依頼しましょう。誰に相談したらいいのか分からないときには、近所の「法テラス」に行ってみてください。ここはワンストップでその日のうちに悪質業者への対応を取ってくれます。
違法業者を見抜くには
金貸しとのトラブルを未然に防ぐためには、甘い話に乗せられないように気をつけることです。もし話を持ちかけてき金貸しが怪しいと思ったら、正規の業者かどうかを確認してみましょう。金融庁のホームページや貸金業協会の協会員一覧などで、その業者が本当に正規に存在するかどうかを確認できます。悪質な業者とは一切の連絡・接点を持たないようにして、電話や連絡があっても完全に無視しましょう。返済も不要で、徹底的な無視が一番です。個人情報を渡さないように細心の注意を払いましょう。